2015/04/12 演奏会「かけがえのないなかで」を終えて

updated : 2015.04.14

2015年4月12日。

アルバム「かけがえのない」を録音した場所で、録音して頂いた、田辺玄さんとの演奏会「かけがえのないなかで」。無事終演いたしました。本当に、本当に、ありがとうございました。あたたかく見守ってくださったみなさんのおかげです。

このとき・この場所・このみんなとの響き合い。心のなかの誰かや、自分や、記憶との、響き合い。そう、演奏会、というより、「響き合い」だったと思います。終わってから、企画の熊谷くんと、演奏会・音楽会・ライブ、という言葉では言い表せなくて、何か良い言葉あったらいいな、と話したりしました。

・・・聴こえるのは、楽器の音色や歌声だけではなくて、この教室で鳴っている何かの音、窓のそとの自然・日常の音。

そしてきっと、自分のこころやあたまの中で鳴る何か。それらすべてが、音楽として存在すると思っています。玄さんもそういうことを感じて音楽に携わっているひと。感じるのは、音だけではなく。五感や、さまざまな感情。体調。それらすべてが、「響き合い」・・・

何かしら、新鮮な、今まで気づいていなかった感覚を味わって頂けたとしたら、本当に光栄です。

演奏は、教室だけではなく、アルバムの1曲目「風に鳴る」を録音した校庭の桜の木の下でも行いました。

散り際の、花びら舞うなかで。まさに、風に鳴るように、奏でました。

玄さんのギター伴奏で「青葉」も歌い、歌詞と同じ風景に包まれて歌えたこと、本当に感動しました。


教室にふたたび戻り、最後には、「琥珀涙」という曲に合わせて、みなさんに、キー音の「Dフラット」の音をず~~っとハミングで歌っていただく、という試みをいたしました。

1音だけ決めて、長さやハミングの言葉は自由に、みんなで音を補いあいながら。風のようにふくらむ素敵な声色の響き、自分の曲に新しい息吹を吹き込んで頂きながら、演奏できる幸せ。本当に、心がうちふるえる、奇跡のようなひとときでした。

この、シンプルで奥深い一体感。まさに、かけがえのないなかで、みんなと響き合えた、本当に素晴らしいできごとでした。

これからもずっと、この、とある日のことをこころにいだいてすごしていきたいと思います。本当に本当に、ありがとうございました!

※映像も撮影致しましたが、現在編集中です。後日、公開いたします。
ダイジェスト版を先行して公開いたします。

—京都府南山城村 旧田山小学校にて

staff)
音響:甲田徹
ピアノ調律:内田輝
装飾協力:永尾博司、ka-ji-
お食事:cafe ねこぱん
映像:梅田唯史、田辺みのり
フライヤーデザイン:長井雅子
企画協力:熊谷充紘、玲子

special secret guest)
森ゆに